
米仮想通貨運用大手グレースケール(Grayscale)のリサーチ責任者ザック・パンドル氏は、主要なアルトコインが最近見せている底堅い動きに基づき仮想通貨市場に「魅力的なエントリーポイント(買い場)」が形成されつつあるとの見解を示しました。
現在、米イラン間の停戦交渉を巡る緊張など中東情勢に起因するマクロ経済の不透明感が高まっています。しかし、こうした地政学リスクの中でもイーサリアム(ETH)やチェーンリンク(LINK)といった主要銘柄は過去1ヶ月間で上昇を記録しました。
パンドル氏は、このレジリエンス(回復力)こそが市場の底打ちを示唆していると分析しています。
パンドル氏が注目するのは仮想通貨のファンダメンタルズの改善です。特に「資産のトークン化」や「ステーブルコイン」の活用が、ウォール街をはじめとする伝統的金融機関による採用を加速させていると指摘。これらの実需が市場の安定性を支える要因になっていると述べています。
一方で、多くの主要アルトコインは依然として過去最高値(ATH)から大きく乖離した水準で推移しています。市場全体では流動性の分散が課題となっており、依然として厳しい状況にある銘柄も少なくありません。
パンドル氏の見解は、現在の価格低迷を一時的なものと捉え実用性の向上を背景とした長期的な回復に期待を寄せるものです。地政学リスクによる不安定な相場環境においてアルトコインがどこまで独自の強さを維持できるか、今後の動向が注目されます。